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相撲史 01

力士は大きくなり、勝ち方はどう変わった?

2000年代から2020年代まで、幕内力士の体重と勝った決まり手を同じ年代区分で比べました。体格の変化と、土俵上の型の変化は重なるのでしょうか。

体重の中央値
+3.0kg
2000年代 → 2020年代
押し出し
+5.6pt
勝った決まり手に占める割合
寄り切り
-1.7pt
勝った決まり手に占める割合

先に結論

体重中央値は2000年代から2010年代に増えましたが、2020年代は横ばい。それでも押し出しは増え続けました。大型化と勝ち方の変化は重なるものの、体重だけでは説明できません。

幕内力士の中央値は148.0kgから151.0kgへ

極端に重い力士ひとりの影響を受けにくい中央値で比較しました。バーは0kgを起点に、200kgを満幅として表示しています。

150kg以上の力士も、46.8%から54.2%へ増え、2020年代は55.7%。大型化の大きな段差は2010年代までに起き、その後はほぼ横ばいです。

勝ち方は「寄る」から「押す」へ少し移動

各年代に属する力士が幕内で勝った取組を集計。バーは0%を起点に、30%を満幅としています。

押し出し

2000年代
19.4%
2010年代
21.1%
2020年代
25.0%

寄り切り

2000年代
27.2%
2010年代
28.4%
2020年代
25.5%

叩き込み

2000年代
8.7%
2010年代
8.8%
2020年代
8.1%

突き落とし

2000年代
5.3%
2010年代
6.0%
2020年代
6.5%

押し出しは19.4%から25.0%。一方、寄り切りは27.2%から25.5%へ。大きな断絶ではなく、主役の比重がじわりと動いています。

大型化しても、豪快な技が増えたわけではない

吊り出しは0.3%から0.2%、うっちゃりは0.1%から0.2%。体重が増えたことと、持ち上げる・土俵際で反る技の増加は結びついていません。

しかも体重が横ばいになった2010年代から2020年代にも、押し出しは増えました。立ち合い、稽古、戦術など、体格以外の変化も含めて「正面から圧力をかける相撲」の比重が上がった、と読むのが自然です。

集計方法と限界

対象は2000年1月〜2026年名古屋場所の幕内。力士は幕内在位場所数が最も多い年代に一度だけ割り当て、勝った取組の決まり手も同じ区分で集計しました。年代ごとの決まり手母数は15602番、18948番、11265番です。

体重は場所ごとの測定値ではなく、プロフィールに残る単一時点の値です。明らかな取込異常値だけをSumoDBのプロフィール値で記事用に補い、予想用DBは変更していません。したがって「時代ごとの当時体重」の厳密な追跡ではなく、各世代の体格構成を比べる資料としてご覧ください。