相撲史 01
力士は大きくなり、勝ち方はどう変わった?
1950年代から2020年代まで。幕内力士の体重と、勝った決まり手を年代ごとに並べました。
体重の中央値
+43.0kg
1950年代 → 2020年代
押し出し
+18.3pt
勝った決まり手に占める割合
吊り出し
-4.3pt
勝った決まり手に占める割合
先に結論
体重中央値は109kgから152kgへ。押し出しは6.7%から25.0%へ増え、吊り出しは4.5%から0.2%まで減りました。力士は大きくなりましたが、相手を持ち上げる技はむしろ消えています。
幕内力士の中央値は109.0kgから152.0kgへ
極端に重い力士ひとりの影響を受けにくい中央値で比較しました。バーは0kgを起点に、200kgを満幅として表示しています。
1950年代109.0kg
150kg以上 8.0% / 113人(収録率100.0%)
1960年代117.0kg
150kg以上 6.3% / 79人(収録率100.0%)
1970年代123.0kg
150kg以上 4.3% / 70人(収録率100.0%)
1980年代137.0kg
150kg以上 23.9% / 67人(収録率100.0%)
1990年代146.5kg
150kg以上 44.3% / 70人(収録率100.0%)
2000年代149.6kg
150kg以上 49.3% / 71人(収録率100.0%)
2010年代151.0kg
150kg以上 54.2% / 83人(収録率100.0%)
2020年代152.0kg
150kg以上 57.0% / 79人(収録率100.0%)
150kg以上は8.0%から57.0%へ。とくに1970年代の123.0kgから1990年代の146.5kgまで、20年で体格が大きく変わりました。
押し出しは4倍近く、吊り出しはほぼ消えた
各年代に属する力士が幕内で勝った取組を集計。バーは0%を起点に、40%を満幅としています。
押し出し
1950年代
6.7%
1960年代
10.6%
1970年代
13.2%
1980年代
14.7%
1990年代
16.2%
2000年代
20.0%
2010年代
21.1%
2020年代
25.0%
寄り切り
1950年代
23.5%
1960年代
29.5%
1970年代
28.8%
1980年代
36.1%
1990年代
31.2%
2000年代
26.7%
2010年代
28.4%
2020年代
25.5%
叩き込み
1950年代
4.4%
1960年代
4.4%
1970年代
6.2%
1980年代
6.7%
1990年代
6.6%
2000年代
8.8%
2010年代
8.8%
2020年代
8.1%
突き落とし
1950年代
2.0%
1960年代
3.3%
1970年代
4.3%
1980年代
4.8%
1990年代
4.6%
2000年代
5.3%
2010年代
6.0%
2020年代
6.5%
吊り出し
1950年代
4.5%
1960年代
5.5%
1970年代
5.4%
1980年代
1.9%
1990年代
0.9%
2000年代
0.3%
2010年代
0.5%
2020年代
0.2%
押し出しは6.7%から25.0%へ。寄り切りは1980年代に36.1%まで増えましたが、2020年代は25.5%です。
大型化しても、豪快な技が増えたわけではない
吊り出しは4.5%から0.2%、うっちゃりは3.0%から0.2%。大型化と豪快な技の増加は重なりませんでした。
増えたのは、正面から圧力をかける押し出しです。体重だけでなく、立ち合い、稽古、戦術の変化も一緒に表れた数字と見るのが妥当です。
集計方法と限界
対象は1950年1月〜2026年名古屋場所の幕内。力士は幕内在位場所数が最も多い年代に一度だけ割り当て、勝った取組の決まり手も同じ区分で集計しました。
1950年代 15200番1960年代 16755番1970年代 15805番1980年代 15722番1990年代 17125番2000年代 15805番2010年代 18950番2020年代 11297番
体重は場所ごとの記録ではなく、プロフィールに残る単一時点の値です。現在の幕内42人は更新時にSumoDBで再確認。引退力士はDBに残るプロフィール値を使い、明らかな異常値だけ同サイトで補いました。予想用DBは変更していません。年代ごとの厳密な体重推移ではなく、各世代の体格を比べる資料としてご覧ください。