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検証15

「引き技が多い力士は負けが込む」は本当か

46.2% 引き技頼みの力士の幕内勝率

結論

本当でした。勝ち星の25%以上を引き技(叩き込み・引き落としなど)で稼ぐ力士の幕内勝率は46.2%。引き技が12%以下の力士は50.1%で、その差3.9ポイント。相関もマイナスでした。引きは一番を拾えても、場所を落とす——土俵の格言は、データでも正しかったのです。

この数字をどう読むか

勝ち星の25%以上を引き技で稼ぐ力士は幕内勝率46.2%、12%以下の力士は50.1%。3.9ポイントの差があり、引き技の比率と勝率の相関もマイナスでした。

ただしこれは関連であって、因果ではありません。「引くから負ける」のか、「押し負けているから引かざるを得ない」のかを、この集計は区別できません。むしろ後者、つまり前に出る力が落ちた結果として引き技が増える、という順序の方が自然かもしれません。

土俵で「引いてはいけない」と言われるのは、引けば相手に前へ出る機会を与えるからです。データが示したのは、その格言と矛盾しない事実でした。ただし引き技そのものを悪と決めつける根拠にはなりません。

集計根拠

集計期間
2000年初場所〜2026年夏場所
対象
決まり手が分かる勝ちが50番以上、幕内出場100番以上の力士
母数
引き技多め45人、少なめ45人
算出
勝ちの25%以上が引き・変化の上位25%群は幕内勝率46.2%
比較
引き・変化が12%以下の下位25%群は50.1%。相関係数−0.202

読み方の注意

引き技が負けを生む因果ではなく、取り口と通算勝率の相関です。